じぇじぇじぇの里の 「農家食堂」。

久慈地方で唯一の「で、がんす。」設置協力店 『さくらドライブイン』が全く新しいコンセプトの食堂『農家食堂はるな』として、6月16日リニューアルオープンした。
久慈と言えば現在、NHKドラマ『あまちゃん』の舞台としてブームの『じぇじぇじぇの里』。
今回は、いま旬の久慈にオープンした農家食堂をご紹介

自社の農園で野菜を栽培、そこで採れた新鮮な野菜を出荷や加工し自社で運営する産直で販売、その産直で販売しているものと同じものを食材とした食堂で、食事としてお客様に提供している。“野菜を作る→一次産業” “野菜を加工し売る→二次産業” “飲食提供(サービス)→三次産業” 道の駅くじ『産直まちなか』『はるな農園』と連携し、採れた野菜を『作る』『売る『『食す』の三本柱を完成させている。農業の六次産業化(図1)を目指して誕生した食堂なのだ。
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はるなの運営主体は(株)細谷地。食堂のほか、ガス、灯油、ガソリン、太陽光発電からリフォーム・水道工事、携帯電話、家電製品の販売から修理まで、久慈地方の暮らしに関わるほぼ全ての業務を行っている。着目したのは暮らしに欠かせない『食』からの町おこしや地元の活性化だったという。外観と内観は全面改装し、今まで無かったトイレを店内に新設。トイレも含め車イスで利用できるようにバリアフリー化も進めた。店内には産直販売コーナーがあり、農園で採れた野菜や新鮮な商品を購入することができる。食事のついでに買っていく人も多く、当日採れたものが品切れになる場合もあるという。

店の外には昔の農作業を思わせる農機具が置かれている

店の外には昔の農作業を思わせる農機具が置かれている


店内に産直コーナーがあり当日農園などで採れたものが並べられる

店内に産直コーナーがあり当日農園などで採れたものが並べられる


まだ木の香りが漂う店内

まだ木の香りが漂う店内


家族連れやグループに最適な座敷

家族連れやグループに最適な座敷

店長の下舘さんに伺った。「今まではサラリーマンやドライバーが中心でしたが、新しいお店は地元のお年寄りや農家の人、家族連れが多くなりました。それと『あまちゃん』効果もあって観光客の方が多いですね。特に土・日は市内の交通規制もあって大変多くのお客様が訪れます。新メニューの目玉は『あまちゃん』でおなじみの『まめぶ汁』です。

バランスのとれた一品。まめぶ汁定食 750円

バランスのとれた一品。まめぶ汁定食 750円


野菜のボリューム満点。野菜みそラーメン 800円

野菜のボリューム満点。野菜みそラーメン 800円

実は私は『あまちゃん』の方言指導を担当していたので、ロケの裏話などをお客様にお話して大変ウケています。『じぇじぇじぇ』という言葉は久慈でも小袖地区でしか使われない言葉なんです。方言についても色々お話しできますよ。」今後はさらなる六次産業化を目指して、食堂や産直で販売する、独自新商品の開発や新しい農業のシステムの構築、またお年寄りに優しい地域づくりを『食』を通して行っていきたいという。
『あまちゃん』放送終了まであと2ヵ月余り。終わる前に地域活性化の一助に訪れてみては。合い言葉は『じぇじぇじぇ』だ。

【メニュー(一例)】
●海鮮ラーメン………1,200円 
●浜ラーメン……………800円
●ネギみそラーメン……750円 
●激辛ラーメン…………750円
●野菜炒め定食…………750円 
●とんかつ定食…………850円
●まめぶ汁………………400円

ピックアップ
農家食堂はるな 名物店長 下舘佳光さん

「キョン2は可愛かったです。」
ホールを担当する下舘さんは地元の言葉を使った接客が人気。忙しい業務の傍ら、昔話の語り部としても活躍しており、市内外で講演会も行うほど。『あまちゃん』では方言指導の他、エキストラとしても出演(郵便局員役です、覚えてますか?)し、キャストの方々とも仲良くなったそう。自ら六つの口を持つというほどの話し好き、かたや休日は趣味のバイクを乗り回す等、多彩な顔を持つ下舘さん。リクエストすれば昔話やドラマ撮影裏話も聞かせてくれるので、気軽に声をかけてみて。
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SHOP DATA
〒028-0041 岩手県久慈市長内町17-90
(国道45号線沿い)TEL.0194-53-4597
[営業時間]11:00~15:00
[定休日]なし
株式会社 細谷地 ホームページ
http://www.hosoyachi.co.jp/
HARUNA

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